まだまだ知られざるドイツの歴史探訪の旅。偉大な芸術がうみだされた現場や歴史の舞台となった場所を訪ね歩くことで、紙の上に留まらない活きた文化を醸成してゆく地道な旅の記録です


by fachwerkstrasse

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© 2010-2011 M.UNO

2005年よりドイツ在住
NRW→Thüringen→Hessen
と放浪の旅を経て、現在は
ドイツ・ハイデルベルク大学 
会議通訳修士課程 在籍中

日本独文学会幽霊会員
日本ヘルマン・ヘッセ友の会/
研究会幽霊会員


[翻訳] 

ヘルマン・ヘッセ:インドから
(ヘルマン・ヘッセ全集第7巻)
臨川書店(京都)

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降誕祭第3日 クリスマス・オラトリオ第三部

初演は1734年12月27日ニコライ教会、トーマス教会では再演されていない。この第三部のカンタータの成立過程もも、他の5曲と同様に一筋縄ではいかない。しかし、それがまさにバッハの芸術の豊かさを辿る道筋でもあるのだ。

シュライヤーの指揮。しかし、中間部がカットされている。
聖書からの引用「そして彼らは急いでゆき」から、アルトのアリアとレチタティーヴォ、コラール、
そして聖書からの引用「そして羊飼いたちは戻り」までをごっそりすっ飛ばしている。なぜ??

本来なら降誕祭2日目用であるはずのルカの福音書2章からの引用が3つの部分に分散して用いられ、それぞれにコラール詩句が対応している。物語の筋道を立てたり説明を加えたりする格好で、冒頭の詩句にそれぞれ一組のレチタティーヴォとアリアがあてがわれている。

今回も新たに作曲されたのは福音史家の詩句とレチタティーヴォとコラール詩句。合唱曲は1733年に作曲された、ザクセン選帝侯妃誕生日のための世俗カンタータからの転用である。しかしここでは、クリスマス用に新たに採用された詩句が、冒頭を飾るのにふさわしい内容となっているのに対して、音楽の方はむしろ終曲の方にふさわしい性格となっている。

しかしバッハとしては、おそらくここまでのカンタータ3曲の流れと調性の配置を考えて、この合唱曲を最後に繰り返したのだと考えられる。中間部のバスとソプラノの二重唱のアリアは、1733年のヘラクレス・カンタータからの転用である。原曲はヘ長調で、ヘラクレスがあると、(アレゴリーとしての)忍耐がテノールで、オブリガートのヴァイオリン2つが伴奏している。これがイ長調になり、ソプラノとバスの歌唱となり、オーボエ・ダモーレ2本の伴奏となっている。

次のアルトによるアリアも、おそらくパロディであると考えられている。
最後のコラール詩句は、クリストフ・ルンゲの讃美歌「恐れと苦しみを」から採られたもの。
最後に冒頭の合唱曲が繰り返されて終わる。
by fachwerkstrasse | 2010-12-27 23:58 | クリスマス