まだまだ知られざるドイツの歴史探訪の旅。偉大な芸術がうみだされた現場や歴史の舞台となった場所を訪ね歩くことで、紙の上に留まらない活きた文化を醸成してゆく地道な旅の記録です


by fachwerkstrasse

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© 2010-2011 M.UNO

2005年よりドイツ在住
NRW→Thüringen→Hessen
と放浪の旅を経て、現在は
ドイツ・ハイデルベルク大学 
会議通訳修士課程 在籍中

日本独文学会幽霊会員
日本ヘルマン・ヘッセ友の会/
研究会幽霊会員


[翻訳] 

ヘルマン・ヘッセ:インドから
(ヘルマン・ヘッセ全集第7巻)
臨川書店(京都)

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ドイツ木組みの家街道 -帝国高等法院の街 ヴェッツラ-⑱ -

さて、コルンマルクト(穀物広場)を離れる前に、もうひとつ見ておかなくてはならない建物がある。

穀物広場からドーム広場へと抜ける通り道の鍛冶屋横町(Schmiedgasse)の角地に立つ1番地。
17世紀後半の築造で、写真の一番左の建物がそれだ。。
ドイツ木組みの家街道 -帝国高等法院の街 ヴェッツラ-⑱ -_b0206899_23251643.jpg

_______[Wetzlar Schmiedgasse 1 2007 © DFS All Rights Reserved]_______

1階部分は、19世紀後半に改装されて、ショーウィンドーが据え付けられている。
ドイツ木組みの家街道 -帝国高等法院の街 ヴェッツラ-⑱ -_b0206899_23273030.jpg

_______[Wetzlar Schmiedgasse 1 2009 © DFS All Rights Reserved]_______

穀物広場に面した妻入りの建物には、街並みの景観を考えて趣向を凝らし潤沢に装飾が施されている。
特に目を引くのは、穀物広場に向いた角の部分だ。2階と3階の部分に、それぞれ彩色された柱がある。

2階部分には、渦巻き模様の土台から、月桂樹の蔓が絡んだ渦巻き模様の柱が、木の葉模様の柱頭に
向かって伸びている。一方、3階部分の柱はブドウの蔦に彩られている。同様に土台部分には渦巻きの
模様が施されているが、柱頭部分は獅子の頭になっている。

__________(3階の柱)______________(2階の柱)__________
ドイツ木組みの家街道 -帝国高等法院の街 ヴェッツラ-⑱ -_b0206899_23301264.jpg

______[Wetzlar Schmiedgasse 1 2009 © DFS All Rights Reserved]________


ドイツ木組みの家街道 -帝国高等法院の街 ヴェッツラ-⑱ -_b0206899_233218.jpg



また一方で、鍛冶屋横町に沿って奥行きもかなりあるが、
これは18世紀前半に、元々二つ別々の建物だったのを、
鍛冶屋横町側の横長の切妻で一つにまとめたためである。



さらに二つの大きな、切妻の屋根裏部屋もとりつけられた。



建物全体としては、二階から上の部分は規則的な太い
木組みの骨組みで構成されていて、人型が特に目につく。



腕木も浅目に張り出していて、溝目模様の入った敷桁と
枕材もある。



[Wetzlar Schmiedgasse 1 2009 © DFS All Rights Reserved]______________
by fachwerkstrasse | 2010-12-02 23:53 | ドイツ木組みの家街道