まだまだ知られざるドイツの歴史探訪の旅。偉大な芸術がうみだされた現場や歴史の舞台となった場所を訪ね歩くことで、紙の上に留まらない活きた文化を醸成してゆく地道な旅の記録です
by fachwerkstrasse
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ベルリン中央駅© 2010-2011 M.UNO
2005年よりドイツ在住
NRW→Thüringen→Hessen
と放浪の旅を経て、現在は
ドイツ・ハイデルベルク大学
会議通訳修士課程 在籍中
日本独文学会幽霊会員
日本ヘルマン・ヘッセ友の会/
研究会幽霊会員
[翻訳]
ヘルマン・ヘッセ:インドから
(ヘルマン・ヘッセ全集第7巻)
臨川書店(京都)
当ブログに掲載の文章・写真の無断転載を禁じます。写真下に
[©DFS] と記されている場合、著作権は全てブログ著者に帰します。それ以外の写真や引用は、その都度出典や著作権元を明示しております。
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待降節 第1主日 - 1年の始まり -
この日曜日をもって、アドヴェント(Advent)と呼ばれる、クリスマス前の期間に入る。
ラテン語で「到着」という意味で、主の到着に備える期間というわけだ。これから12月25日の
聖夜までに4回の日曜日があり、イエスの誕生を祝うための準備期間であるとされる。
________[Heidelberg Marktplatz 2010 © DFS All Rights Reserved]_______
キリスト教の一年の暦は、この待降節第1主日で始まる。そこで、毎年やろうやろうと
思いながら挫折していた企画を、今年こそは実現したい。ブログもできたことだし。
バッハの教会カンタータは、この教会暦に合わせて作られている。従って暦と合わせながら毎週カンタータを聴いていけば、四季を感じながら全作品を制覇できることになるのだ。受難曲(マタイ、ヨハネ、マルコ復元版)とロ短調ミサには、だいぶなじんできたのだが、カンタータは分量が多すぎて、どこから手をつけてよいのやらわからない。
そこで季節の流れに合わせて手を伸ばしていってみてはどうかと思った次第。
ただし、これとてもぶれずに続けようと思ったら、かなり根性がいるので、果たしてどこまで続くことやら・・・
ところで、バッハが奉職していた当時の
ライプチヒでは、第一日曜日を除いて
カンタータの上演が禁じられていた。
前述の通り、この時節はクリスマスへの
準備期間なのだが、いわば謹んで主の
誕生を待つべしということで、結婚式や
宴会も御法度、教会で鳴り響くのも
オルガンだけとされていた。
ただ、教会暦の新たな始まりを祝うために
第1主日だけは例外だったのである。
(参考)
______________[Thomaskirche zu Leipzig 2007 © DFS All Rights Reserved]
そのため、ワイマール期に作曲された第4主日のためのカンタータ1曲と、第1主日のための3曲を除いて、待降節のためのカンタータ、すなわち第2および3主日のための音楽はレパートリーに含まれていない。第1主日のためだけに3曲もあるのは、1曲はワイマール期の作品、残りはライプチヒ時代の作で、ライプチヒでの最初の数年間に、カントール(音楽監督)として、ほぼ毎週のように教会暦に沿った新作カンタータを作曲し上演するという、離れ業をやってのけていたからである。これは、他の教会暦用カンタータでも同様である。
だったら、12月だけは第1主日のための3曲を3週に分けて聴いてしまえばいいんじゃん(笑)実際バッハは
この新作カンタータ「免除」期間を、クリスマス・オラトリオの作曲(ないし編曲/変曲)にあてていたのである
この時期になると、ドイツ各地の教会でクリスマスオラトリオが上演される。お膝元のト-マス教会はもとより、
プロから地域レベルのアマチュアまで、いろいろな趣の演奏会があるが、教会という空間で聴くのは、普段コンサートホールで批判的に音楽に対峙するのとはまた違った、音楽が生まれた土地ならではの感慨がある。クリスマスオラトリオの上演は、この時期の街の雰囲気とも相まって、文字通り心温まるものだ。
本来は25日から新年にかけて上演されるべきものであるが、今では6曲のうちの一部または全部を、
アドヴェント期間中の一日に、まとめて上演してしまうことがほとんどだ。従って、今の感覚では、聖夜の
音楽も12月の一ヶ月間と結びついている。カンタータも、無理に一日目にまとめてしまうことはないだろう。
_________[Erfurt Thomaskirche 2007 © DFS All Rights Reserved]_______
この待降節から新年までは「クリスマス」カテゴリに、公現祭から後は「教会暦カンタータ」カテゴリを別に作って収めていくことにします。クリスマスカテゴリでは、バッハのカンタータとクリスマス・オラトリオに加え、クリスマスにまつわる話題やクリスマス市のことも一緒くたに取り上げていこうと思っています。
・・・と、ここまで書いてしまったので、BWV61のカンタータはまた後日(汗)
ラテン語で「到着」という意味で、主の到着に備える期間というわけだ。これから12月25日の
聖夜までに4回の日曜日があり、イエスの誕生を祝うための準備期間であるとされる。
________[Heidelberg Marktplatz 2010 © DFS All Rights Reserved]_______
キリスト教の一年の暦は、この待降節第1主日で始まる。そこで、毎年やろうやろうと
思いながら挫折していた企画を、今年こそは実現したい。ブログもできたことだし。
バッハの教会カンタータは、この教会暦に合わせて作られている。従って暦と合わせながら毎週カンタータを聴いていけば、四季を感じながら全作品を制覇できることになるのだ。受難曲(マタイ、ヨハネ、マルコ復元版)とロ短調ミサには、だいぶなじんできたのだが、カンタータは分量が多すぎて、どこから手をつけてよいのやらわからない。
そこで季節の流れに合わせて手を伸ばしていってみてはどうかと思った次第。
ただし、これとてもぶれずに続けようと思ったら、かなり根性がいるので、果たしてどこまで続くことやら・・・
ところで、バッハが奉職していた当時の
ライプチヒでは、第一日曜日を除いて
カンタータの上演が禁じられていた。
前述の通り、この時節はクリスマスへの
準備期間なのだが、いわば謹んで主の
誕生を待つべしということで、結婚式や
宴会も御法度、教会で鳴り響くのも
オルガンだけとされていた。
ただ、教会暦の新たな始まりを祝うために
第1主日だけは例外だったのである。
(参考)
______________[Thomaskirche zu Leipzig 2007 © DFS All Rights Reserved]
そのため、ワイマール期に作曲された第4主日のためのカンタータ1曲と、第1主日のための3曲を除いて、待降節のためのカンタータ、すなわち第2および3主日のための音楽はレパートリーに含まれていない。第1主日のためだけに3曲もあるのは、1曲はワイマール期の作品、残りはライプチヒ時代の作で、ライプチヒでの最初の数年間に、カントール(音楽監督)として、ほぼ毎週のように教会暦に沿った新作カンタータを作曲し上演するという、離れ業をやってのけていたからである。これは、他の教会暦用カンタータでも同様である。
だったら、12月だけは第1主日のための3曲を3週に分けて聴いてしまえばいいんじゃん(笑)実際バッハは
この新作カンタータ「免除」期間を、クリスマス・オラトリオの作曲(ないし編曲/変曲)にあてていたのである
この時期になると、ドイツ各地の教会でクリスマスオラトリオが上演される。お膝元のト-マス教会はもとより、
プロから地域レベルのアマチュアまで、いろいろな趣の演奏会があるが、教会という空間で聴くのは、普段コンサートホールで批判的に音楽に対峙するのとはまた違った、音楽が生まれた土地ならではの感慨がある。クリスマスオラトリオの上演は、この時期の街の雰囲気とも相まって、文字通り心温まるものだ。
本来は25日から新年にかけて上演されるべきものであるが、今では6曲のうちの一部または全部を、
アドヴェント期間中の一日に、まとめて上演してしまうことがほとんどだ。従って、今の感覚では、聖夜の
音楽も12月の一ヶ月間と結びついている。カンタータも、無理に一日目にまとめてしまうことはないだろう。
_________[Erfurt Thomaskirche 2007 © DFS All Rights Reserved]_______
この待降節から新年までは「クリスマス」カテゴリに、公現祭から後は「教会暦カンタータ」カテゴリを別に作って収めていくことにします。クリスマスカテゴリでは、バッハのカンタータとクリスマス・オラトリオに加え、クリスマスにまつわる話題やクリスマス市のことも一緒くたに取り上げていこうと思っています。
・・・と、ここまで書いてしまったので、BWV61のカンタータはまた後日(汗)
by fachwerkstrasse
| 2010-11-28 16:48
| クリスマス