まだまだ知られざるドイツの歴史探訪の旅。偉大な芸術がうみだされた現場や歴史の舞台となった場所を訪ね歩くことで、紙の上に留まらない活きた文化を醸成してゆく地道な旅の記録です


by fachwerkstrasse

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© 2010-2011 M.UNO

2005年よりドイツ在住
NRW→Thüringen→Hessen
と放浪の旅を経て、現在は
ドイツ・ハイデルベルク大学 
会議通訳修士課程 在籍中

日本独文学会幽霊会員
日本ヘルマン・ヘッセ友の会/
研究会幽霊会員


[翻訳] 

ヘルマン・ヘッセ:インドから
(ヘルマン・ヘッセ全集第7巻)
臨川書店(京都)

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なぜ「木組み街道?」 (1)

ブログの名前は、ドイツ木組みの家街道。あまり知られてはいないが、ドイツの南北にまたがって、7本設定されている観光街道である。木組みの家とは、特にドイツ中部を中心にみられる、伝統的な家屋の作りで、文字通り木の骨組みが露わになっている隙間に、粘土や煉瓦づくりの壁が埋め込まれているのが特徴である。

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[Homberg (Efze) in Nordhessen © DFS All Rights Reserved.]


中世から近世にかけて、ドイツの至る所で、この木組みの家がびっしりと並び、美しい街並みを形成していた。特に中世から近世にかけて、帝国都市東西通商路の中継点、または君主の居城の城下町として栄えた町には、様々な装飾が施された絢爛豪華な家々がこれみよがしに立ち並んだ。これらの多くは、その後の時代の流れから取り残された田舎町が多いため、現在に至るまで昔ながらの街並みがよく残っている。

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[Idstein im Taunus © DFS All Rights Reserved.]


木組みの家は、しかし木造なので当然火事には弱いし、修復・保全にも大変な手間とコストがかかる。ぶっつぶして新しい建物を作った方が安上がりだと聞いたこともある。(実際、20世紀後半には、鉄筋コンクリートにとってかわってしまった例がかなりある) 放置していれば、あっという間に無残な姿をさらけ出して朽ち果ててしまうのだ。かつての東ドイツ地域には、残念ながらこのように修復されないままの古い建物が廃墟となっていることが多い。

このことからも、古い木組みの家を保存していくのには大変なコストと労力がかかっていることがわかる。すべての民家や建造物を何百年も残していくわけにもいかない。ドイツのどんなに小さな村落でもたいていは1000年くらい前には記録に残っているが、たいていの家並みは現代的な一戸建てであることがほとんどだ。

しかし石造りの教会や街を取り囲んでいた城壁や砦などは、半永久的に残るので、たとえ廃墟になっていたとしても、その千年の歴史を今に伝えている。気をつけてみていると、こうした「遺跡」がごくさりげなく、たいては人々の日常の中にごく普通に溶け込んでいるのがわかる。かつての城壁や見張り塔が民家にそのまま組み込まれて利用されていることも多い。

このように、少し目線を変えて歩いてみるわけで、あるいは大都市から少し離れて旅をするだけで、こうした宝の山に容易に巡り合えるわけだ。

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[Die Aul der Stadt Zwingenberg (Bergstraße) erbaut vor 1500 © DFS All Rights Reserved.]
by fachwerkstrasse | 2010-09-09 10:26 | なぜ木組み街道?